濡れた髪を乾かすのに欠かせないドライヤーですが、基本的に使うのは【温風】モード。
一見、なかなか使う機会がないように思える冷風モード。
しかし、実は温風と冷風を組み合わせて使うことで髪のコンディションは大きく違ってくるのです。
潤いのあるツヤ髪を目指したいなら、ぜひお手持ちのドライヤーの冷風機能を上手に取り入れることをおすすめします!
今回はドライヤーの冷風モードを使うメリットについて詳しくご紹介していきます。
冷風機能を使うメリット。ダメージから髪を守ってツヤを出す
冷風を髪に当てるとどのような効果があるのでしょうか?まずは冷風を使うことで得られるメリットから説明しましょう。
ダメージを受けにくくする
濡れた髪はダメージを受けやすいと良く言われますが、それは髪の「キューティクル」が開いているからです。
髪の内部の水分やタンパク質を守るため、髪の毛の表面はキューティクルというウロコ状の薄い膜で覆われています。
水に濡れた髪はこのキューティクルが全開で、摩擦や熱などの外的刺激を受けやすい状態。
放っておくと髪の水分もどんどん逃げていってしまいます。
そのためなるべく早くキューティクルを閉じてあげるケアが必要なのです。
しかし、ドライヤーの温風をあてただけではキューティクルは完全には閉じません。
ではどうすれば良いかというと…そこで冷風機能の出番。
温風で熱くなった髪に今度は冷風を浴びせ冷ますと、キューティクルがきちんと閉じて引き締まります。
髪にツヤを与える
ツヤのある髪はそれだけで若々しい印象を与えます。
実は髪を乾かした仕上げに冷風をあてることで髪にツヤを与えることができるのです。
キューティクルが開いていると髪の表面がザラザラになってツヤのない髪になってしまいますが、
温風で髪を乾かした後に冷風に切り替えて風をあてるとキューティクルを閉じることができます。
髪の毛一本一本に自然なツヤが出るので、このひと手間を加えるだけでも髪の印象がぐっと良くなるでしょう。
また、キューティクルが引き締まった髪の毛は表面がなめらかに整うので、手触りもツルツルになるはずですよ!
スタイリングがキープできる
髪の80~90%は「ケラチンタンパク質」というタンパク質。
熱によって柔らかくなり、冷えると固まるという性質をもっています。
そのため、
・ドライヤーの温風をあてた後でヘアスタイルを作る
・仕上げに冷風をあててしっかり冷やす
というスタイリング方法を行うとヘアスタイルのもちがぐっと良くなります。
寝ぐせをつきにくくする
髪を中途半端に乾かしたまま寝て翌朝、寝ぐせを直すのに苦労した…といった経験は多くの方がお持ちでしょう。
それは寝ている間に髪の毛が冷えて、その時の状態で固まってしまうからです。
説明したように、髪の毛は冷えたときに固まります。
夜のシャンプー後は温風で髪を乾かすだけでなく、
毛先までしっかりと冷風をあてて冷やしきることで翌朝の寝ぐせをつきにくくすることができます。
夜のひと手間で翌朝の手間を軽減しましょう。
髪のボリュームを調節する
髪の毛を柔らかくする温風でスタイルを作り、形状記憶させる冷風で固めるというスタイリング方法を利用すると
髪のボリューム調節もかないます。
ドライヤーの熱ダメージを軽減する
多くの方が知っているように、ドライヤーの熱はヘアダメージの原因になります。
髪の毛が熱くなりすぎるのも負担がかかりますし、乾燥しやすくなるというリスクもあるからです。
そこで温風と冷風の両方を使って髪を乾かします。
【温】と【冷】を切り替えながら乾かすと髪が熱くなりすぎるのを避けられるので、
ドライヤーの熱ダメージの軽減に効果的です。
次回はドライヤーの冷風モードの効果的な使用方法について詳しくご紹介いたします。
ヘアケア効果をアップさせたい方はぜひチェックしてみてくださいね!